ファンファーレオルケスト 第19回定期演奏会
【ファンファーレオルケストとは】
アドルフ・サックスが考案したと言われるこのファンファーレ・オルケスト
(または、ファンファーレバンド)という合奏形態は、オランダ、ベルギーを
中心として発達しました。フリューゲルホルン、テナーホーン(アルトホルン)、
ユーフォニアム、バリトン、バスなど「サクソルン」と呼ばれる同属楽器を中心に
編成されている日本では馴染みの少ないものですが、その奏でられる響きは、
吹奏楽や英国式ブラスバンドとは違う独特の柔らかい音色を持っており、
それが最大の特徴でもあります。
今回の演奏会ではベルギーでファンファーレ・オルケストの権威である
マニュ・メラーツ氏を客演指揮者に迎え、本場の風をお伝えできるように
鋭意取り組んでおります。 どうぞご来場ください。 お待ちしております。
【客演指揮者】マニュ・メラーツ
トランペット、室内楽、音楽教育学をベルギー、レメンス音楽院にて学び、
後に王立ブリュッセル音楽院にてトランペットと室内楽の修士号を取得。
1985年ベルギーの「テヌート」コンテスト、1987年フランス・トゥーロン
国際トランペットコンクールでそれぞれ優勝。1984年から1986年まで
フレミッシュ・ラジオ・オーケストラのソロトランペット奏者を務める。
1987年まで母校レメンス音楽院にて教鞭を執り、1986年より
王立ブリュッセル音楽院の教授に着任するとともに王立モネ劇場第1
トランペット奏者に就任。ソリスト、指導者など活動は多岐に渡り
ヨーロッパを中心に活躍している。
ファンファーレ・オルケスト(バンド)の権威としても知られており、
本国ベルギーにおいても指揮者、指導者として数多くのファンファーレ・
オルケストと共演している。バロック音楽からジャズ音楽まで幅広くあらゆる
ジャンルに精通しており、自身の編曲によるファンファーレ・オルケスト版
作品など多数出版されている。
プログラム
前半:
T.スザート/ダンスリー/編曲:マニュ・メラーツ
I. モール人の舞踊
II. 4つのブランル
III. ロンド
IV. ロンド「我が友」
V. バス・ダンス「羊飼い」
F.オーベール/ポルティチの唖娘(おしむすめ)
B.アッペルモント/コラーリア
E.ボール/復活/ヤク・F・ブローアー
後半:
A.ウィニャン/ユーロ・セレブレーション
P.スパーク/サンケン・ヴィレッジ
A.ピアゾラ/オブリヴィヨン
O.レスピーギ/交響詩「ローマの松」より“アッピア街道の松”
J. テキシドール/アンパリト・ロカ/編曲:滝澤尚哉